SES関連で気になる記事のメモ
中学レベルの英単語ばかりなのに読解するのが難しい英文
以下の英文をパッと見て下さい。ほとんどの単語は英検3級~準2級であるため一見、読むのは簡単そうに見えます。
では試しに読んでみて下さい。どうです?書かれている内容を理解するのは、結構難しいと感じたのではないでしょうか?
一見、ほとんどの単語は中学生レベル、しかし内容を理解するという意味では、センター試験(2021年度より始まった共通テストではないです)よりも確実に難しいです。
その理由は以下です。
1) 単語の意味を1つしか知らない/他の単語と組み合わさった場合の意味を知らない。
- a false sense of obligation: カン違いの義務感
- in analytical fashion: 分析的な手法で
- live over: <熟語> 再び経験する
2) 文章に、カンマで区切られた節(S-V)が複数あり、それらの関係が分かりにくい。
one that is neglected and kept up out of a false sense of obligation, <修飾する節なので飛ばしてよい>, will not give any fruit to its writer.
one は will not give にかかっている。
IT技術者が嫌がる仕事
《IT技術者が嫌がる仕事》
① 顧客対応・折衝
② 報告書等作成
③ 社内調整
④ 他責による業務
⑤ プレゼン
⑥ 管理業務
⑦ テスト・デバッグ
⑧ ルーチンワーク・手伝い
納得の結果です。これは、IT技術者に限らず、エンジニア全般に当てはまることでしょう。
①, ②, ③, ④, ⑤, ⑥はプロパー社員しか対応できないなので、致し方ありません。だから、正社員の方が給与が高いのですが。
問題は、それ以外の⑦, ⑧です。私の前職場では、これらの業務はすべてSES企業から派遣された人達に任せていました。
これら⑦, ⑧はさらに以下のように細分化されます。
1) テスター (ボタン10万回押しなどH/Wも含む)
2) ドキュメントの修正/更新
3) キッティング (PCにOSインストールするとか)
4) ヘルプデスク (一次受け)
5) コールセンター
6) サーバー/ネットワーク機器の監視
7) データ入力/伝票入力 (紙媒体 ⇔ Excel/DB)
SES企業に入社された方/入社を希望される方は、『大企業や有名企業で働ける』反面、このような作業をやらされるリスクを十分ご理解下さい。
アフターコロナのIT業界への転職を予想してみる
コロナウィルスが収束した後の、IT業界への転職を予想してみます。
前提として、世界景気は落ち込み、経済の(2009年のリーマンショックから推定して)回復に4~5年はかかると想定しています。
1) 景気後退により、多くの国内の企業はIT関連の投資を控え、結果としてIT企業、特にSIerの仕事は激減します。
(もちろん、サービスの維持に必要な保守サポート系の仕事は無くなりません)
2) その一方で、在宅勤務ができることで脚光を浴びた「IT業界」を志望する転職者は増えるでしょう。
特に、コロナで大ダメージを受けた業界(観光、外食、その他サービス産業)からの転職希望者が多いです。
3) 未経験者を雇い入れる「SES企業」に、志願者が増えます。
実際、中小のSES企業は上記1) のため人を雇い入れる余裕がありませんが、体力のある大手のSES企業なら、転職者を中途採用するでしょう。
もちろん競争率がグンと上がりますので、以下の人達は転職できるでしょう。
・やっぱり経験者
・未経験者でもポテンシャルがあるとみなされた若年層
4) IT業界を夢見て、プログラミングスクールに通っていた程度の転職志望者は、ほぼ全滅でしょう。
一方、転職できた上記3) の人達でも SES企業の場合、いわずもがなです。
文系出身者が手を出してはいけないIT分野
以下の記事では、日本のITがダメな理由は『文系出身エンジニアもどき』だと断言しています。
私個人の意見では、『文系出身エンジニアもどき』でも活躍できるIT分野もあります。
しかしながら、文系出身者が絶対に手を出してはいけないIT分野は以下です。逆に言えば、以下の領域は理工系出身者の独壇場です。
- 組み込み系(ロボット、家電、通信/電子機器の制御、デバイスドライバ、FPGAなどハードウェア寄り)
- シミュレーション(3Dゲームから科学シミュレーションなどのアカデミックな範囲まで)
- 基礎技術研究(画像/音声解析、AI、圧縮アルゴリズム、通信プロトコルなど)
私の経験上、これらの仕事を「まともに」できるSES企業は一社も知りません。
逆にこれらの仕事を請け負えるソフトハウスは貴重です。